ごみメソッド

ごみの不法投棄と埋め立てによる土砂崩れのリスクについて

ごみの不法投棄と埋め立てによる土砂崩れのリスクについて 山林などの地域では、家電製品といった粗大ごみをはじめとする不法投棄が後を絶たず、深刻な問題になっています。
林道の脇には不法投棄によりごみが広範囲にわたって散乱している地域もあり、自治体の職員が定期的にパトロールしたり、防犯カメラを設置したりして、警戒を強めているのですが、広大な山林全てを見張ることは困難でしょう。また、無許可でごみを埋め立て、売地として売り出す悪質な業者もいます。

平地に穴を掘ってごみを埋めると、次第に地盤沈下したり、ごみの種類によっては地下で腐敗して悪臭を放つこともあり、到底許されることではありません。

斜面を埋め立てて平らにならすためにごみを埋め立てるケース 特に、斜面を埋め立てて平らにならすためにごみを埋め立てるケースは、さらに深刻です。斜面を平らにする場合、盛土と切土という2種類の方法があり、一般的には斜面の地面を削って平らにする切土の方が安全だと言われています。盛土は、地盤が不安定で、土砂崩れの原因になるからです。

特に、他の場所から土を持って来て埋め立てる盛土ではなく、ごみを埋める盛土は地盤が変化しやすく危険だと言えるでしょう。しかし、実際には、こうした土地が住宅地として売り出されている事例が珍しくありません。

このような業者に対するごみの供給源を断つため、一般市民が安易なごみの捨て方を選択しないことが重要です。こうした不法投棄のごみは、産業廃棄物のほかに、家庭から出る粗大ごみが少なくないからです。

洗濯機やエアコンに加え、冷蔵庫とテレビは、原則としてリサイクル券を購入し行政機関に処分を依頼しなければなりません。家電製品店では買い替えの際に引き取ってもらえますが、市街地を回っている不用品回収業者などへ安易に依頼すると、リサイクル料金を取られたのに、リサイクルされず山林に不法投棄されるおそれがあるのです。
不用品回収業者に回収を頼む時は、行きあたりばったりではなく、複数の業者をネットで調べ、信頼できる業者を選定しましょう。

不法投棄のごみ産業廃棄物粗大ごみ