ごみメソッド

湿ったごみを溜めることで床が腐るトラブルについて

湿ったごみを溜めることで床が腐るトラブルについて ごみ屋敷など大量のごみが放置されている建物では床が腐っていることがあります。木造住宅に多いトラブルですが、これはごみに含まれている水分によってカビが発生し、床を形成している建材が腐食するためです。ごみ屋敷の住人が溜めるごみはそのほとんどが分別されていません。

生ごみや不燃ごみ、プラスチックなどが一緒くたになって袋に詰め込まれています。中には鋭利な刃物や鋭く尖った木片などが混ざっていることもあり、そのようなごみが袋を破いてしまうのです。破れた部分からは湿ったごみに含まれている水分が漏れ、床を濡らします。湿ったごみの多くは野菜くずなどの生ごみなので、漏れた水分にはカビが好む栄養が豊富です。

そのため、濡れた床は短期間でカビによって腐ってしまいます。
床が腐るとまずはその部分が凹み、ごみの山が沈んだ状態になります。建材が腐ることで強度が低下し、ごみの重さで凹んでしまうのです。湿ったごみからカビを繁殖させる汚れた水が漏れ続ける限り、床はどんどん腐ります。

遂にはごみの重さに耐えられないほど腐食が進み、床が抜けてしまうのです。集合住宅では床が抜けて下の階にごみが降り注いだ例もあります。

カビで建材が腐るとその部分だけではなく、広範囲にわたって強度が低下していると言えるでしょう。カビの菌糸が建材の内部に入り込み、内側から腐食させている可能性があるためです。集合住宅なら建物全体がカビに汚染され、強度が著しく低下している可能性もあります。

ごみを室内に溜めるのは避けるべき 建物が危険な状態になってしまうので、ごみを室内に溜めるのは避けるべきと言えるでしょう。特に湿ったごみは建材を腐食させるおそれがあるので速やかに捨てなければいけません。
鋭く尖ったごみで袋が破れてしまう可能性もあるため、ごみは少量ずつ分けて袋に入れます。

集めたごみは地域の収集ルールに沿って最寄りの回収場所へ置きます。集合住宅の場合は入居者専用の回収スペースが用意されている物件もあります。