進化するごみ回収ロボット
現在ごみ回収ロボットの進化はめざましく、海外の自動車メーカーが複数の大学と共同で開発を行っています。しかしごみ回収ロボットと言っても、具体的にどういったものか想像出来ないという人も多いかもしれないので、どういう仕組みになっているのか詳しく見ていきましょう。まずゴミ収集車を走らせ、その後ろに自動ごみ回収ロボットを置きます。
そしてドローンを飛ばして、目的のごみ箱の位置を確認出来たら、そのゴミ箱までのルートを自動ごみ回収ロボットに案内します。自動ごみ回収ロボットにはセンサーが内蔵されているので、そのルートに障害物があってもきちんとそれを検知してよけながら目的のごみ箱まで向かい、アームが伸びてごみを収集する事が可能です。
また小さな子供や犬等の動物が近づいてきた時も、衝突する事を避ける為に緊急停止機能が付いているので安心です。このように自動ごみ回収ロボットは、ただ自動でごみを回収してくれるだけでなく、周囲の安全にも配慮出来るというのもメリットでもあります。そしてゴミを回収出来たら、自動でごみ回収ロボットはごみ収集車に戻ります。もちろんごみ収集車も人や動物が近くにいるとゴミ処理を中止する機能が付いているので巻き込まれるという事はありません。
こうした動きは日本でも出てきています。日本は四方を海で囲まれており、毎日大量に流れつく海ごみに悩まされてきました。そこでこうした海ごみをロボットで回収出来ないかと研究開発が進んでいます。
研究ではドローンや自走ロボットに人工知能をくっつける事で、自動的にごみを回収する事が出来るようにして、人的コストの削減を図っています。
今後こうした自動ごみ回収ロボットはさらに進化していく事は間違いありません。今はごみ回収車の後をついていき、ドローンにごみ箱までのルートを教えてもらって回収していますが、将来的には本体にGPSやカメラそして赤外線センサーを搭載して、全て自分だけでごみ収集が出来るように開発が進められています。自動運転技術がさらに発展し、ごみの収集が全て自動化されれば、人間の負担をかなり減らす事が出来るのは間違いありません。